こんばんは、雲井くじらです。
今日は改めて周知しておきたいことについてのブログです。
(追記)
詳しく書いていたら長くなってしまいました。
本ブログ記事の内容を要約いたしますと、
[無償でのご依頼や、破格でのご依頼はお引き受けいたしません。]
ということです。
以下はその理由、自分なりの思いを長々と書いているため、ご興味のある方のみお読みいただければ幸いです。
※「破格」の意味合いは、[相場やこちらのお見積りから、大幅に下げたご料金]と考えております。
(追加2)
所謂「成果報酬で後払い」のお仕事につきましてもトラブルの元となりやすいため一律お断りしております。
お仕事のご依頼の流れにつきましてはホームページに記載している通りとなります。
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「絵や作品を依頼すると料金が発生する」
というのはそれを生業にしている者からすれば当たり前の事で、おそらく殆どの方にはご理解いただいていると思っているのですが、
制作を依頼されたあとにご料金を提示すると、ごく稀にではありますが、
「有償なの?!」
と驚かれることがあります。
または、
「材料費だけじゃないの?!」
といった反応をいただいてしまうことも。
中には
「簡単でいいから無料でやってほしい。」
というご要望をいただくこともございます。
(※原文ママではありません、要約するとそういったお言葉をいただくことがあるということです。)
私の考えをお話ししておきます。
私は絵や工作、ハンドメイドなどの制作を依頼された際、基本的には制作料として必ずご料金をいただいております。
(※例外として、こちらから申し出て贈り物やお祝いとして制作したり、子どもたちに善意で絵をあげたり、稀に、実績を積むために無償で自ら制作を申し出ることはあります。それらを受け取られた方にご料金を請求することはないのでどうぞ安心してお待ちください。ただ、これらは例外であり、基本的には全てご依頼に対してのご料金は頂いております)
ご料金表はHPに記載しておりますので、気になる方はご確認くださいませ。
お見積もりやお問い合わせにも対応させていただきます。
https://www.kujira-craft.com/fee/
制作料は身内にもお支払いいただいております。夫に絵を依頼された時もきちんと見積書と請求書を出してお支払いいただいてから制作・納品いたしました。逆に、DTMができる夫に音楽を作っていただいたときも私から夫にきちんとお支払いいたしました。
家族間でそこまで?!と驚かれるかもしれませんが、自分が依頼する際は、材料費のほか、労力、作業量、作業時間、ソフトウェア料、技術料等を含めてのご料金として、「ものづくり」をリスペクトしているからです。
自分が受注する側の立場であっても、依頼する側の立場であっても、「お仕事」として尊重して対応しております。
お声掛けいただくことは嬉しいことですが、こちらから無償と申し出てもないのに当然のようにタダだと思われたり、材料費のみだと思われることは正直に申し上げますととても傷付きます。
こういったことは手に職を持っている方はあるあるなのかもしれません。
例:
美容師に対して「髪切ってよ(タダで)」
ネイリストに対して「ネイルしてよ(タダで)」
デザイナーに対して「名刺作ってよ(タダで)」
イラストレーターに対して「イラスト描いてよ(タダで)」
私はこういった技術の搾取はあってはならないことと考えています。
形あるもの(物品)だけではなく、形ないもの(技術、時間、労力、専門知識)にも価値があるからです。
X(旧Twitter)をご覧いただける方は、よろしければハッシュタグ「#技術の搾取をしないで」をご覧ください。2年前に広まったハッシュタグですが、ものづくりや専門的な技術を生業にしている沢山の方の経験談、悲痛な想いのリアルを分かりやすく知ることができます。
全てのご依頼は感謝の思いで受け止めて対応させていただいておりますが、「簡単でいいからタダで描いて」「暇な時でいいからタダで作って」「材料費は払うからタダで作って」「販促の絵を破格で描いて(作って)、あなたの宣伝にもなるから」等というご依頼にはお答えできかねますので、ここでハッキリと記載させていただきます。
今後も無償・あるいは材料費のみ・あるいは破格(料金表やこちらのお見積りよりも大幅に下げた価格)でのお仕事のご提供はいたしません。
例えばレストランで注文して、「材料費だけじゃないの?」などと言う人はいませんよね、それと同じことです。
例えば「タダで働いて」「サービスで働いて」「給料は出しません」と言われたら誰しもが「無理です」とお答えするのと同じことです。
誤解されたら申し訳ないのですが、お高くとまっている訳ではなく、制作料をいただくことで、大切なご依頼に対して責任を持って対応するためでもあるのです。
「制作には料金が発生いたします」
わざわざ言葉にするほどのことでもないと思っていたのですが、だからこそ、わざわざ言葉にするべきだったと、ご説明不足を反省しております。
今後どこかで誤解されることのないよう、改めてこちらに書いて周知しておこうと思います。
もしも、「あなたに払う価値はない」「料金が高すぎる(破格に下げて欲しい)」とご感想を持たれた方がいらっしゃいましたら、そのご感想自体は否定いたしません。私も精進いたします。
ただ、繰り返しになりますが無償や破格では制作することはできません。(そもそも当方の料金は相場から比較すると低価格です)
心苦しいですが、他を当たっていただければ幸いです。イラストレーターさんは沢山いらっしゃいますので、選ぶ権利は当然、ご依頼主様にございます。
お声掛けいただいたことにつきましては、感謝の気持ちでおります。
こういった主張は烏滸がましいかもしれないと悩みましたが、もしも無償依頼を引き受けてしまうと、きちんとお支払いいただいているお客様にも失礼だと思いますし、「あの人は無料でやってもらってるのにどうして私からはお金を取るの?」といったトラブルにもなりかねませんので、記載させていただきました。
ご料金をいただいている大きな理由はもう一つございます。
形ないものにも価値があるというお話をさせていただきました。資本主義社会ですからそれは当然のこととして、私は決して「自分にはお金をいっぱい払ってもらうほどの圧倒的な価値があるんや〜!」等という過剰な自信から主張している訳ではなく、自分・そして大切なお客様を守るための線引きをするためでもあります。
自分の時間を犠牲にして無償依頼をあれもこれもとお引き受けしてしまうと、心や身体を壊しますし、結果的にご依頼主様含め、沢山の方にご迷惑をおかけしてしまいます。
また、形ないものの価値を下げないためでもあります。
以上が無償依頼を引き受けない理由です。
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
料金表(https://www.kujira-craft.com/fee/)をご案内させていただきましたが、当方の価格設定(この価格にしている理由・相場について)は以前の記事に詳しく記載しておりますのでご興味のある方はご覧くださいませ。
https://kujira-craft.hatenablog.jp/entry/2022/03/18/16023
それではまた。